サロンのショップカードの作り方|載せる情報・デザイン・渡すタイミング
更新日:2026年10月19日
ショップカードは、来店されたお客様にお店のことを覚えていただき、次の予約やご家族・ご友人への紹介につなげるための小さな案内状です。SNSやWeb予約が当たり前になった今も、手元に残る紙のカードは、お店を思い出してもらうきっかけになります。この記事では、サロンのショップカードの作り方として、載せる情報、QRコードを載せるときの注意点、デザインとサイズ、特典を書くときのルール、渡すタイミングを解説します。
- ショップカードには、店名、住所と地図、予約方法、営業時間・定休日など、来店や予約に必要な情報を載せます。
- QRコードを載せるときは、周りに十分な余白をとり、白地に黒で印刷し、実際にスマホで読み取れるか確認します。
- 「QRコード」という名称を使う場合、デンソーウェーブは登録商標である旨の文言を載せるようお願いしています。
- 割引や特典を書くときは、実際より有利に見える表示にならないよう、条件を正確に書きます。
ショップカードの役割|次の予約と紹介のきっかけをつくる
サロンのショップカードの役割は、来店したお客様が次に予約したいと思ったとき、また誰かにお店を紹介したいと思ったときに、必要な情報をすぐに確認できるようにすることです。
チラシが新しいお客様にお店を知ってもらうためのものだとすれば、ショップカードは、一度来店したお客様との関係を続けるためのものといえます。施術に満足したお客様が、財布や手帳にカードを入れて持ち帰れば、次の予約のときにお店の名前や予約方法を思い出してもらいやすくなります。ご家族やご友人にお店を紹介するときに、カードを渡してもらえることもあるでしょう。
そのため、ショップカードには、お店の雰囲気を伝えるデザインと、予約や来店に必要な情報の両方が求められます。スタッフ個人を覚えてもらうための名刺とは役割が異なるため、カードには「お店」としての情報を中心に載せるのが基本です。新規のお客様に向けたチラシの作り方や、個人で活動する美容師の名刺づくりについては、次の記事で解説しています。
- ショップカードは、来店したお客様との関係を続けるためのもの
- 次の予約や紹介のときに、必要な情報をすぐ確認できるようにする
- お店の雰囲気を伝えるデザインと、来店・予約の情報の両方が必要
- スタッフ個人の名刺とは役割を分けて考える
ショップカードに載せる情報|来店と予約に必要なことを優先する
ショップカードには、お客様が「予約する」「お店に行く」ために必要な情報を優先して載せ、変わりやすい情報は載せすぎないことがポイントです。
載せておきたい主な情報は次のとおりです。
- 店名(ロゴ)と業態(ヘアサロン、ネイルサロンなど)
- 住所と簡単な地図、最寄り駅からの目安
- 電話番号
- Web予約のページやSNSへの案内(URLやQRコード)
- 営業時間と定休日
- 駐車場の有無など、来店時に知っておきたい情報
一方で、メニューの料金や期間限定のキャンペーンなど、変わる可能性が高い情報を載せると、変更のたびに作り直しが必要になります。料金を知りたいお客様には、Web予約のページやホームページへ案内する形にすると、カードを長く使えます。営業時間や定休日も変更の予定がある場合は、「最新の情報はWebでご確認ください」と添えておくと安心です。
情報を詰め込みすぎると、文字が小さくなって読みにくくなります。表面にはロゴや店名などお店の印象を伝える要素、裏面には予約や地図などの情報、というように面ごとに役割を分けると、すっきりとまとめやすくなります。
- 店名、住所と地図、電話番号、予約の案内、営業時間・定休日を載せる
- 料金や期間限定の情報は、Webに案内する形にすると長く使える
- 変更の可能性がある情報には、Webで確認できる旨を添える
- 表面と裏面で役割を分けると、すっきりまとまる
QRコードを載せるときのポイント|余白・色・読み取りの確認
ショップカードにQRコードを載せるときは、周りに十分な余白をとり、白地に黒ではっきり印刷したうえで、実際にスマホで読み取れるかを確認することが大切です。
QRコードの商標を持つデンソーウェーブの公式サイトでは、コードの4辺を囲む何も表示されない領域(マージン)を、上下左右それぞれ4セル分以上確保する必要があるとしています。また、白い背景に黒で印刷することや、イラストを重ねたり変形させたりしないことも案内されており、画像加工などで歪んだり装飾されたりしたコードは読み取れない場合があるとされています。カードのデザインに合わせて色を変えたり、ロゴを重ねたりしたくなるところですが、読み取りやすさを優先しましょう。
スマホで読み取るときの最小サイズについて、公式の数値は示されていません。デザインができたら、試し刷りをして、機種の異なる複数のスマホで読み取れるかを確かめておくと安心です。リンク先のURLが正しいか、予約ページが開くかもあわせて確認しましょう。
また、カードに「QRコード」という名称を書く場合は、「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」といった登録商標である旨の表記を、印刷物ごとに載せるよう案内されています。®マークを付けるだけでよいかという問いにも、登録商標文の掲載をお願いすると回答されているため、文言で記載しましょう。なお、ビューティーメリットを利用しているお店であれば、自社のWeb予約のページや公式アプリの案内をQRコードの読み取り先にしておくと、カードからそのまま予約につなげやすくなります。
- QRコードの周りには、上下左右それぞれ4セル分以上の余白をとる
- 白地に黒で印刷し、装飾や変形は避ける
- 試し刷りをして、複数のスマホで読み取りとリンク先を確認する
- 「QRコード」と書く場合は、登録商標である旨の文言を載せる
デザインとサイズ|名刺サイズを基本に、読みやすさを優先する
ショップカードのサイズは、財布やカード入れに収まりやすい名刺と同じ大きさが一般的で、デザインはお店の雰囲気を伝えつつ、情報の読みやすさを優先して考えます。
日本の一般的な名刺のサイズは91×55mmで、印刷会社でもショップカードの定番サイズとして案内されています。名刺と同じ大きさなら、お客様が財布や名刺入れに入れて持ち歩きやすくなります。ただし、印刷会社では正方形や丸型、クレジットカードサイズなどのショップカードも扱われており、お店の考え方によって形や大きさを選ぶこともできます。
デザインは、看板やホームページ、SNSなどと色やロゴの使い方をそろえると、お店の印象が伝わりやすくなります。そのうえで、電話番号や営業時間などの情報は、十分な大きさの文字で、背景とはっきり区別できる色で載せましょう。おしゃれさを優先して細い文字や淡い色を使うと、照明の暗い場所では読みにくくなることがあります。
紙の質感や加工も、お店の印象を左右します。厚みのある紙や、手触りのよい紙を選ぶと、手に取ったときの印象が変わります。ただし、表面にツヤの強い加工をすると、光の反射でQRコードが読み取りにくくなることも考えられるため、試し刷りで確かめておきましょう。
- 91×55mmの名刺サイズは、ショップカードの定番として案内されている
- 正方形や丸型など、ほかの形や大きさを選ぶこともできる
- 看板やSNSと色やロゴをそろえ、情報は読みやすい文字で載せる
- 紙や加工はQRコードの読み取りやすさも含めて試し刷りで確認する
特典や割引を載せるときの注意|条件を正確に書く
ショップカードに次回の割引や紹介特典を載せる場合は、実際より有利に見える表示にならないよう、対象や期間などの条件を正確に書くことが大切です。
景品表示法では、価格などの取引条件を、実際のものより著しく有利であると一般消費者に誤認され、不当に顧客を誘引するおそれのある表示を「有利誤認表示」として禁止しています。たとえば、割引の対象となるメニューや期間、ほかの特典との併用の可否などの条件を省いて「半額」とだけ書くと、お客様に誤解を与えるおそれがあります。条件は小さすぎない文字で、特典の内容のすぐ近くに書きましょう。
「通常価格◯円→◯円」のように、ほかの価格と比べて安さを示す表示(二重価格表示)にも注意が必要です。消費者庁の考え方では、過去の販売価格を比べる対象にする場合、セール開始時点からさかのぼる8週間(販売期間が8週間未満ならその期間)のうち、その価格で販売していた期間が過半を占めているか、その期間が通算2週間以上か、最後にその価格で販売した日から2週間以上たっていないか、などを基準に判断するとされています。実際にその価格で販売していない「通常価格」を書くことは避けましょう。
なお、来店されたお客様全員にもれなくプレゼントを渡す場合は、景品類の上限額の規制があります。取引価額が1,000円未満の場合は200円、1,000円以上の場合は取引価額の10分の2までとされています。一方で、正常な商慣習に照らして値引きと認められるものは、景品類には含まれません。特典の設計に迷う場合は、消費者庁の案内を確認するとよいでしょう。紹介特典の考え方は、次の記事で解説しています。
- 割引の対象や期間、併用の可否などの条件を正確に書く
- 条件を省いて有利に見せる表示は、有利誤認表示のおそれがある
- 実際に販売していない「通常価格」との比較は避ける
- もれなく渡すプレゼントには、景品類の上限額の規制がある
ショップカードを渡すタイミングと渡し方
ショップカードは、施術後の会計や見送りのときなど、お客様が満足を感じているタイミングで、次の来店のご案内とあわせて手渡しするのが自然です。
会計の際に「次回はこのくらいの時期がおすすめです」と伝えながらカードを渡すと、カードが次の予約を思い出すきっかけになります。カードの裏に次回のおすすめの時期や、ホームケアのポイントを手書きで添えるのも一つの方法です。初めて来店したお客様には、予約方法やQRコードの場所を一言説明しておくと、次に予約するときに迷わずにすみます。
紹介につなげたい場合は、「よろしければご家族やご友人の分もどうぞ」と、もう1枚お渡しする方法も考えられます。押し付けにならないよう、お客様の反応を見ながら声をかけましょう。受付やレジの近くに、自由に取っていただけるようカードを置いておくのもよい方法です。
店販商品を購入されたお客様の袋にカードを入れておけば、商品を使うときにお店を思い出してもらえます。お客様の手元に届いたあとも役立つよう、渡す場面ごとに一言を添えることを意識してみてください。
- 会計や見送りのときに、次の来店の案内とあわせて手渡しする
- 裏面に次回のおすすめ時期などを手書きで添える方法もある
- 紹介につなげるなら、押し付けにならない範囲でもう1枚渡す
- 受付に置いたり、店販商品の袋に入れたりするのもよい
まとめ|必要な情報を読みやすく、渡す場面まで考えて作る
サロンのショップカードは、来店したお客様が次に予約するとき、また誰かにお店を紹介するときのきっかけになるものです。店名、住所と地図、予約方法、営業時間・定休日など来店と予約に必要な情報を優先し、変わりやすい情報はWebに案内する形にすると、長く使えるカードになります。
QRコードは余白と色に気をつけて試し刷りで読み取りを確認し、特典を載せる場合は条件を正確に書きましょう。作ったカードは、会計や見送りの場面で次の来店の案内と一緒に手渡しすることで、お客様との関係を続ける役割を果たしてくれます。
よくある質問(FAQ)
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