次回予約獲得率を50%超にする声がけスクリプト集
更新日:2026年5月25日
サロンの次回予約は、リピート率と来店頻度に直結する重要な指標です。「声がけが押し売り感になる」「スタッフ間でばらつく」という現場の悩みは、お客様タイプ×タイミング別のスクリプト設計で大きく改善できます。本記事では、次回予約獲得率を50%超にするための具体的なスクリプト15パターンと、運用のコツをまとめます。
- 次回予約獲得率の目安は50%超を目標に置きます
- お客様タイプは「リピート常連」「不定期来店」「新規」の3層で分けます
- 提案タイミングは「カウンセリング時」「施術中」「会計時」の3点です
- スクリプトは15パターン用意し、お客様タイプ×タイミングで使い分けます
- 断られた時のフォロー対応まで含めて「声がけ」と捉えます
次回予約の3KPI|獲得率・取得時期・取得経路
結論として、次回予約の運用は「獲得率」「取得時期」「取得経路」の3指標で管理するのが基本です。獲得率だけ見ても、お客様の継続意向や次回までの間隔の傾向は把握できません。
獲得率は「次回予約を取って退店したお客様の割合」です。業界平均では30〜40%程度と言われ、50%を超えるサロンは経営的に大きなアドバンテージを得られます。
取得時期は「お客様が次回予約を取るタイミング」です。施術後の最高潮の瞬間に取得するパターンと、後日改めて電話・LINEで取得するパターンでは、定着率が大きく異なります。
取得経路は「店頭」「LINE」「電話」「Web予約」のどこから次回予約が入ったかです。経路別の取得率を見ることで、お客様が便利と感じるチャネルを把握できます。
あわせて読みたい:- 3KPI:獲得率・取得時期・取得経路
- 獲得率は50%超が経営的アドバンテージライン
- 店頭での即時取得が定着率に直結
タイプ別お客様分類|3層に分けて声がけを変える
全員に同じ声がけをするのは効率が悪く、押し売り感を生む原因にもなります。お客様を「リピート常連」「不定期来店」「新規」の3層に分けて、声がけ内容を変えるのが定石です。
リピート常連(来店4回以上・直近半年で3回超)は、次回予約への抵抗感が最も低い層です。「いつもの周期でお取りしておきますか?」のような自然な提案が効きます。
不定期来店(来店2〜3回・周期がばらつく)は、次回提案の文脈作りが重要な層です。「お客様のヘアのご状態だと、約○週間後にお手入れすると気になりにくいですよ」のように、提案理由を添えます。
新規(初回来店)は、まず「次回も来たい」と感じてもらうことが先決です。次回予約はあくまで提案レベルにとどめ、断られても自然に流せる声がけにします。「もしご都合よろしければ、次回のお目安をお取りすることもできますが」のような表現が現実的です。
- 3層分類:リピート常連・不定期来店・新規
- 層ごとに声がけ強度と理由付けを変える
- 新規には押し付けず「提案レベル」にとどめる
スクリプト15例|タイプ×タイミングのマトリックス
ここからは、3タイプ×5タイミングの組み合わせで、よく使うスクリプト例を整理します。状況に応じて使い分けることで、押し売り感を消しながら獲得率を上げられます。
【常連×カウンセリング時】「いつもありがとうございます。今日はいつもの○○の方向で大丈夫でしょうか?それと、次回のお目安は○月○日頃ですが、お取りしておきますか?」
【常連×施術中】「最近、○○様は△△のお手入れがすごく整っていらっしゃるので、このペースで続けると一番きれいに保てますね。次回もこの周期でお取りしますか?」
【常連×会計時】「お疲れさまでした。次回のお目安は○月○日頃ですが、いつもの時間帯で押さえておきましょうか?」
【不定期×カウンセリング時】「○○様のご状態だと、約○週間後にお手入れすると気になりにくいと思いますが、ご都合いかがですか?」
【不定期×施術中】「今日のお手入れ、すごくきれいに仕上がりますね。次回の目安はだいたい○週間後なので、もしご都合よろしければ、その頃でお取りしておけます」
【不定期×会計時】「次回のお目安は約○週間後ですが、ご都合の良い候補日が見えていればいくつか押さえておきましょうか?」
【新規×カウンセリング時】「初めてのご来店ありがとうございます。本日のお手入れの感じ次第ですが、もしご希望なら次回のお目安もご案内できますね」
【新規×施術中】「今日のお仕上がり、お気に召していただけたら、次回のお目安は○週間後くらいですね」
【新規×会計時】「本日はありがとうございました。よろしければ、お帰りの前に次回のお目安だけお伝えしておきますね」
【全層×LINE/メール案内】「本日はご来店ありがとうございました。次回のお目安は○月○日頃です。ご都合の良い日時でこちらからご予約いただけます→(リンク)」
【全層×断られた時の返し】「もちろん、後でで大丈夫です。お決まりになったときに、こちらのリンクからご予約いただけます」
【全層×割引きでの軽い後押し】「次回ご予約いただけると、○○○のサービスがついております。ご検討ください」
【全層×季節要因】「○月は予約が埋まりやすい時期なので、ご都合の良い日があれば早めにお取りしておくのもおすすめです」
【全層×アフターケア接続】「次回まで○週間程度です。それまでに気になる点があれば、お気軽にメッセージください」
【全層×記念日訴求】「次回のお誕生月のタイミングで、特典をご用意できますので、お早めにご予約いただくとお取りしやすいです」
あわせて読みたい:- タイプ×タイミングの組み合わせで15パターン
- 常連には自然な提案、新規には「提案レベル」
- 断られた時の返しまでスクリプト化する
提案タイミング|「会計時のみ」では取れない理由
次回予約の提案を「会計時のみ」にしているサロンは、獲得率が伸び悩みやすい傾向があります。会計時はお客様が「帰る」モードに入っており、新しい予定を入れる心の余裕が少ない瞬間だからです。
理想的なのは「カウンセリング時に種まき」「施術中に文脈作り」「会計時にクロージング」の3段階です。一発で取りに行くのではなく、自然な流れの中で次回予約の意識をお客様の中に育てます。
カウンセリング時の種まきは「次回のお目安は○週間後くらいですね」と一言触れるだけで十分です。会計時に切り出すよりも、お客様の心理的抵抗が小さくなります。
施術中の文脈作りは、技術内容や状態への言及から自然に次回に繋げます。「このペースだとずっときれいに保てますね」のような、状態への観察と未来への動機付けがセットになる表現が効きます。
会計時のクロージングは、すでに種まきと文脈作りができていれば、シンプルな確認だけで済みます。「先ほどお話しした○月○日頃でお取りしましょうか」のような、確認型の声がけが自然です。
- 会計時のみの声がけは獲得率が伸びにくい
- 3段階(種まき・文脈作り・クロージング)が定石
- 確認型の声がけがお客様の心理的抵抗を下げる
断られた時の対応|押し戻さず次への動線を残す
次回予約を断られた時の対応で、お客様との関係性が決まります。押し戻すと押し売り感が出て関係性が悪化し、何もしないと再来店動線が途切れます。
基本のリアクションは「もちろん、後で大丈夫です」「お決まりになったらこちらからご予約いただけます」のように、断りを受け入れた上で、後で予約できる動線を残します。
また、断られた理由を軽く聞いて把握しておくと、次回以降の提案改善につながります。「お忙しい時期ですか?」のような、お客様の負担にならない軽い聞き方が現実的です。
断られた直後の翌日〜数日後に、LINEや公式アプリでフォロー配信を入れる運用も有効です。「お疲れさまでした。次回のお目安は○月○日頃です」と、改めて情報提供する形にすると押し付けがましさが消えます。
- 断られたら受け入れる、押し戻さない
- 後で予約できる動線を必ず残す
- 翌日〜数日後のフォロー配信で再アプローチ
計測|獲得率を月次でスタッフ別に見る
次回予約獲得率は、必ずスタッフ別・月次で計測します。サロン全体の平均だけ見ても、誰がどう改善すべきかが見えてきません。
計測項目は、①総退店者数、②次回予約取得数、③獲得率(②÷①)、④店頭取得率、⑤後日取得率の5つが基本です。スタッフ別に並べると、ベテランと若手の差・スタッフごとの強み弱みが見えてきます。
獲得率が低いスタッフには、まずスクリプトの徹底とロープレを行います。それでも改善しない場合は、技術接客面のフィードバックや顧客カルテの活用支援に進みます。
ビューティーメリットの売上分析機能を使うと、次回予約率と指名率を店舗別・スタッフ別に自動集計できます。手集計の負担を減らしつつ、改善サイクルを高速化できる運用です。
あわせて読みたい:- 獲得率はスタッフ別・月次で計測する
- 5項目(退店数・取得数・獲得率・店頭率・後日率)
- 低い人にはスクリプト徹底とロープレから入る
改善サイクル|月次振り返りと文面更新
次回予約の運用は、一度設計したら終わりではなく、月次で振り返って改善を続けるサイクルが必要です。お客様の傾向・季節要因・店舗の状況に合わせて、スクリプトと運用を更新していきます。
月次振り返りでは、①前月の獲得率、②スタッフ別の動向、③お客様タイプ別の獲得率、④よく断られた理由の4点を確認します。
スクリプト更新は、よく使われている文言・反応が悪い文言を整理し、新しいパターンを追加していきます。スタッフからの提案も取り入れ、現場の感覚を反映させます。
また、季節要因の対応も忘れずに行います。年末年始・GW・お盆など、予約が埋まりやすい時期は「お早めにお取りすると安心です」というメッセージを強めに入れるなど、時期に応じた調整が効果を生みます。
- 月次振り返りで4点(獲得率・スタッフ別・タイプ別・断り理由)を確認
- スクリプトはスタッフ提案も取り入れて更新
- 季節要因に合わせた表現調整を行う
まとめ
次回予約獲得率50%超は、お客様タイプ×タイミングのスクリプト設計と、断られた時の対応まで含めた一連の運用で実現可能なラインです。声がけは「カウンセリング時の種まき」「施術中の文脈作り」「会計時のクロージング」の3段階で進めるのが定石です。
ビューティーメリットの売上分析機能を使えば、次回予約率と指名率をスタッフ別・店舗別に自動集計でき、改善サイクルを高速化できます。獲得率の向上はリピート率と来店頻度の安定に直結する、サロン経営の中核施策です。
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