ホワイトデー集客術|ペア来店で再来店を生む企画設計
ホワイトデーで再来店を生む|『お返し口実』を作るペア来店企画の組み立て方

ホワイトデーで再来店を生む|『お返し口実』を作るペア来店企画の組み立て方

更新日:2025年12月29日

3月14日のホワイトデーは、美容サロンにとって閑散期の売上を底上げする貴重なチャンスです。バレンタインの「お返し」という文化を活かし、カップルや友人同士でのペア来店を促す企画は、新規客の獲得だけでなく既存顧客の再来店率向上にも効果を発揮します。本記事では、開業間もないオーナーでも実践できる、ホワイトデーを活用したペア来店企画の具体的な設計方法をお伝えします。

【大事なこと】

  • ホワイトデーの「お返し」文化を活かし、1〜2月の閑散期に再来店のきっかけを作る
  • ペア来店は新規客と既存客を同時に呼び込め、客単価アップと紹介獲得を両立できる
  • 値引きではなく「体験」や「特典」を提供し、利益を確保しながら集客する
  • 企画の告知は2月中旬から開始し、既存顧客へのメッセージ配信で確実に届ける
  • 来店後は次回予約の提案を徹底し、4月以降のリピートにつなげる設計が重要

なぜホワイトデーがサロン集客の好機なのか

結論から言えば、ホワイトデーは「誰かのために何かをしたい」という心理が高まる時期であり、美容サービスをギフトとして提案できる絶好のタイミングです。

1〜2月は美容サロンにとって閑散期にあたり、年末年始や成人式需要が落ち着いた後、次の繁忙期である卒入学シーズンまでの間に売上が落ち込みやすい時期です。この空白期間を埋める施策として、ホワイトデー企画は非常に有効といえます。

ホワイトデーの市場規模は、バレンタインデーと同等の約1,000億円規模とされています。「お返しをしなければ」という義務感と、「喜んでもらいたい」という気持ちが重なるこの時期は、普段は美容サロンに縁のない男性を取り込むチャンスでもあります。

また、イベントを活用した集客は、サロンの知名度アップや既存顧客のロイヤリティ向上など多くのメリットをもたらします。定期的にサロンイベントを行うことで「美容室=楽しい場所」というイメージを植え付け、来店習慣の定着や他店との差別化を図れるのです。

【要点まとめ】

  • 1〜2月の閑散期を乗り切る有効な施策がホワイトデー企画
  • 「お返し」文化を活用し、普段来店しない層へのアプローチが可能
  • イベント施策は新規獲得と既存顧客のファン化を同時に実現できる
  • 季節イベントは「ランダム開催」を意識し、顧客の慣れを防ぐことが大切

『お返し口実』の心理を活用した企画設計の基本

ペア来店企画の成功には、お客様が「来店する理由」を明確に提示することが不可欠です。ホワイトデーの場合、その理由となるのが「大切な人へのお返し」という口実です。

ターゲット別のアプローチ方法

ホワイトデー企画では、ターゲットを明確に設定することが重要です。主なターゲット層としては、カップル(男性が女性を連れてくる形)、女性の友人同士、母娘ペアなどが考えられます。それぞれのターゲットに応じて、訴求するメッセージや特典内容を変えることで反応率が高まります。

たとえばカップル向けには「彼女へのお返しに、一緒にサロン体験はいかが?」といった切り口が有効です。一方、女性同士のペア来店を狙うなら「バレンタインを頑張った自分へのご褒美に、お友達と一緒にリフレッシュ」という訴求が響きやすいでしょう。

値引きに頼らない価値提供の設計

効果的なキャンペーンは、単なる割引に依存せず、顧客が「嬉しい」「得した」と感じる本質的な価値を提供することで成り立ちます。値引き乱発は利益を圧迫し長続きしないため、限定性やお得感を別の形で演出する工夫が大切です。

提供できる価値は、技術的価値(特別なトリートメントや高品質な施術)、時間的価値(通常より丁寧なカウンセリングや施術)、心理的価値(非日常感やリラックス体験)の3つの観点から検討するとよいでしょう。

【要点まとめ】

  • 「お返しをしたい」という心理に応える企画設計が重要
  • カップル、友人同士、母娘などターゲットを明確に絞る
  • 値引きではなく「体験価値」や「限定感」で訴求する
  • キャンペーン後のリピートにつなげる導線も事前に設計しておく

具体的なペア来店企画アイデア5選

ここからは、実際に使えるペア来店企画の具体例をご紹介します。自店のコンセプトや客層に合わせてアレンジしてください。

1. ペアトリートメント体験プラン

2人で来店すると、それぞれにプチトリートメントをサービスするプランです。通常メニューに追加する形なので、客単価を維持しながら特別感を演出できます。3月は冬の乾燥ダメージが気になる時期でもあり、トリートメント提案との相性も抜群です。

2. 店販商品のギフトラッピング特典

ペア来店でヘアケア商品を購入した場合、無料でギフトラッピングを行うサービスです。お返しにヘアケアグッズを贈りたいというニーズに応えつつ、店販売上の向上も狙えます。メッセージカードを添えるサービスも喜ばれます。

3. 次回ペア予約で使える特典チケット進呈

当日のペア来店者に、次回また2人で来店した際に使える特典チケット(ヘッドスパ5分延長、前髪カットサービスなど)を渡す施策です。これにより、1回限りの来店で終わらせず、継続的な関係構築につなげられます。

4. カップルフォト撮影サービス

施術後のヘアスタイルを、店内のフォトスポットで撮影するサービスです。SNS映えを意識した背景を用意し、お客様自身の投稿を促すことで口コミ効果も期待できます。撮影した写真をその場でプリントしてプレゼントすれば、記念にもなります。

5. 紹介者+紹介された方への同時特典

既存のお客様が「お返し」として友人や恋人をサロンに紹介してくれた場合、両者に特典を提供する企画です。紹介による新規顧客はリピート率が高い傾向にあり、優良顧客の拡大につながります。

【要点まとめ】

  • ペアトリートメントは季節需要と合致し提案しやすい
  • 店販商品のギフト需要も意識した企画が有効
  • 次回来店につなげる特典設計で一過性の集客に終わらせない
  • SNS投稿を促す仕掛けで口コミ効果を最大化する

告知・集客の実践ステップ

企画を立てても、お客様に届かなければ意味がありません。ホワイトデー企画の告知は、遅くとも2月中旬から開始することが推奨されます。

既存顧客へのアプローチ

まずは既存顧客への告知を優先します。LINE公式アカウントやアプリのプッシュ通知を活用し、「ホワイトデー限定企画のお知らせ」としてメッセージを配信しましょう。来店履歴に応じてセグメント配信を行えば、より効果的です。たとえば「前回から2ヶ月以上経過しているお客様」に絞って配信すれば、休眠客の掘り起こしにもつながります。

メッセージ内容は、企画の概要に加えて「大切な方と一緒にいかがですか?」といった提案型の文言を入れると反応が良くなります。単なるお知らせではなく、来店する理由を明確に伝えることがポイントです。

SNSでの発信

InstagramやTikTokでは、ペア来店の雰囲気が伝わる投稿を心がけます。スタッフ同士でペアメニューを体験している様子や、過去のペア来店のお客様(許可を得た上で)の写真などを投稿すると、イメージが湧きやすくなります。ハッシュタグには「#ホワイトデー」「#ペア来店」「#お返しギフト」などを活用しましょう。

店頭での告知

来店中のお客様への直接の声かけも有効です。会計時や施術中に「ホワイトデーにお友達と一緒にいかがですか?」と提案することで、その場で予約につながることもあります。店内POPやチラシも用意しておき、視覚的にも情報が伝わるようにしておきましょう。

【要点まとめ】

  • 告知開始は2月中旬、予約受付は3月上旬から
  • LINEやアプリのプッシュ通知で既存顧客に確実に届ける
  • SNS投稿は「ペア来店の楽しさ」が伝わるビジュアル重視で
  • 施術中や会計時の直接提案も成約率が高い

来店後のリピート導線設計

ホワイトデー企画で来店したお客様を、一度きりの関係で終わらせないための工夫が経営の安定につながります。

次回予約の提案を徹底する

顧客が「忘れそうになる」前に、退店時に次回予約を促すことが最も効果的なリピート施策の一つです。「いつ頃またメンテナンスが必要になりますよ」といったアドバイスとともに次回の予約を提案することで、お客様は「次もここに来よう」という明確な理由を持てます。実際、7割のお客様は適切な提案を望んでいるというデータもあり、遠慮して提案しないのは機会損失といえます。

ペア来店で新規獲得した方へのフォロー

紹介で来店した新規のお客様には、来店翌日にお礼のメッセージを送りましょう。「昨日はご来店ありがとうございました。スタイルの調子はいかがでしょうか?」といった一言を添えることで、親密度を高められます。その後2〜4週間後に再度フォローメッセージを送り、次回来店を促す流れが効果的です。

次のイベントへの橋渡し

ホワイトデー来店者には、4月以降の次のきっかけも提示しておきましょう。「春の新生活応援フェア」「ゴールデンウィーク前のイメチェン提案」など、次の来店理由を予め伝えておくことで、継続的な関係構築が可能になります。

【要点まとめ】

  • 退店時の次回予約提案は成約率が高く必ず実施する
  • 新規客には翌日のお礼メッセージでフォロー開始
  • 来店後2〜4週間でリマインドを送り再来店を促す
  • 次の季節イベントへの橋渡しで継続来店の動機を作る

企画運営時の注意点とよくある失敗

ペア来店企画を成功させるために、事前に押さえておきたい注意点をまとめます。

予約枠の管理

ペア来店は通常の2倍の施術枠が必要になります。スタッフのシフトや施術スペースを考慮し、1日あたりの受入れ可能組数を事前に決めておきましょう。予約システムで「ペア来店枠」として別途設定できると管理がスムーズです。

特典の利益計算

特典を付けすぎて利益が出なくなっては本末転倒です。事前に原価計算を行い、特典コストを含めても採算が取れる設計にしておくことが重要です。値引きよりも、原価のかかりにくい「サービス延長」や「オプション追加」の方が利益を確保しやすい傾向があります。

スタッフへの周知と教育

企画内容をスタッフ全員が理解していないと、お客様への案内が不十分になったり、特典の適用漏れが発生したりします。企画開始前にミーティングを行い、対象条件・特典内容・提案トークの練習などを実施しておきましょう。

効果測定の準備

企画終了後に振り返りができるよう、ペア来店の組数、新規顧客数、次回予約率などのKPIを設定しておきます。数値で効果を検証し、次年度以降の企画改善に活かすことが継続的な成功につながります。

【要点まとめ】

  • ペア来店枠の予約管理を事前に設計しておく
  • 特典コストを計算し、利益が出る設計を確認する
  • スタッフ全員への企画内容の周知と提案練習を実施
  • KPIを設定し、効果測定と改善サイクルを回す

まとめ

ホワイトデーは、閑散期の売上を支えながら新規顧客獲得とリピート率向上を同時に狙える貴重な機会です。「お返し」という分かりやすい来店理由を提供し、ペア来店という形で既存顧客と新規顧客の両方にアプローチできる点が、この企画の最大の魅力といえます。

成功のポイントは、値引きに頼らない価値提供、2月中旬からの早めの告知開始、そして来店後の次回予約獲得までを一貫した流れで設計することです。一過性のイベントで終わらせず、4月以降のリピートにつなげる導線を意識することで、閑散期対策が通年の売上安定につながります。

まずは自店の客層やコンセプトに合った企画を一つ選び、今年のホワイトデーから実践してみてください。小さな取り組みの積み重ねが、サロン経営の安定と成長を支える力になります。

よくある質問(FAQ)

Q. ペア来店企画は小規模サロンでも実施できますか?
A. はい、小規模サロンでも十分に実施可能です。むしろスタッフ数が限られているからこそ、受入れ組数を絞って丁寧な対応ができる点が強みになります。1日2〜3組限定とすることで希少価値も高まり、予約を促進する効果も期待できます。スタッフ1人でも、時間帯を調整すればペア来店を受け入れることは可能です。
Q. ホワイトデー企画の告知はいつから始めるべきですか?
A. 告知開始は2月中旬、予約受付は3月上旬からが目安です。単価の高いメニューや特別企画の場合、顧客が心理的に準備する時間を与えることが成約率向上に重要とされています。1ヶ月前からの告知により、お客様がスケジュールを調整しやすくなり、ペアで来店する相手への声かけの時間も確保できます。
Q. 男性客が少ないサロンでもペア企画は有効ですか?
A. はい、有効です。ペア来店は必ずしもカップルに限定する必要はありません。女性の友人同士、母娘、姉妹など、女性ペアをメインターゲットにした企画も効果的です。「バレンタインを頑張った自分へのご褒美に」という切り口なら、男性客がいなくても十分に成立します。自店の客層に合わせてターゲットを設定しましょう。
Q. 企画の効果をどのように測定すればよいですか?
A. 主な測定指標としては、ペア来店組数、新規顧客獲得数、期間中の売上、次回予約獲得率などがあります。予約システムやPOSシステムを活用すれば、これらのデータを簡単に集計できます。企画終了後に数値を振り返り、前年との比較や目標達成度を確認することで、翌年以降の改善につなげることが大切です。
Q. 特典を付けすぎると利益が出なくなりませんか?
A. 特典の原価計算は事前に必ず行いましょう。値引きよりも、原価のかかりにくいサービス(施術時間の延長、ヘッドマッサージの追加など)を特典にする方が利益を確保しやすくなります。また、特典の目的は「次回来店につなげること」なので、当日の利益だけでなく、リピートによる長期的な収益も含めて考えることが重要です。

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