新規集客は”2回目予約率”から逆算|3チャネル×3導線の設計図
更新日:2025年11月24日
新規客の2回目来店率は平均30%、これを50%超えに引き上げることが経営安定の鍵
MEO・Instagram・紹介の3チャネルに「価格・担当・事例」の不安解消情報を明記する
初回来店時のカウンセリングで次回予約を必ず提案、70%のお客様は提案を望んでいる
来店翌日のサンクスメッセージと2週間後のフォロー配信で再来店を促進
KPIは新規客数だけでなく「次回予約獲得率」「2回目来店率」で週次測定する
なぜ新規集客を”2回目予約率”から逆算すべきなのか
多くのサロンでは新規集客数ばかりに注目しがちですが、実際には「初回→2回目」のリピート転換こそ経営の肝です。業界平均では、新規来店したお客様の2回目来店率は約30%程度(90日以内)とされています。つまり新規10名来ても7名は1回きりで離脱してしまう計算です。
この低リピート率が利益ロスに直結しており、広告費をかけて集めても次に繋がらなければ無駄遣いになります。「新規10名集めたい」ではなく「2回目来店5名を確保するには新規何名必要か」から逆算して考えることで、費用対効果の高い集客チャネルを選定できます。
課題は、初回集客時にリピートを意識した導線が設計されていないこと、スタッフが次回提案やフォローを徹底していないことです。次回予約の案内をしなかったり、初回来店後に何の連絡もしないと、それだけでリピート率は低下します。一方、適切な提案とフォローを行えばリピート率70%超えも実現可能です。
したがって、「新規客を2回目にどう繋げるか」から逆算し、施策全体を設計し直す必要があります。この発想転換こそが、新規集客効率を飛躍的に改善する第一歩です。
- 新規客の2回目来店率は平均30%、7割が1回きりで離脱する現実がある
- 2回目来店率を50%に引き上げれば、同じ広告費で顧客資産が1.7倍に増える
- 「新規◯名集客」ではなく「2回目来店◯名確保」を目標に逆算設計する
- 初回接点での不安解消と次回予約提案が2回目来店の分かれ目になる
3チャネル(MEO・Instagram・紹介)の役割分担と不安解消情報
新規集客のチャネルは大きく分けて、MEO(Googleマップ)・Instagram・紹介の3つが主力となります。それぞれ特性が異なるため、役割分担を明確にし、各チャネルに「価格」「担当者」「事例」という3つの不安解消情報を組み込むことが重要です。
MEO(Googleマップ)の役割と情報設計
MEOは「今すぐ近くのサロンを探している」顕在客にアプローチする即効性の高いチャネルです。検索ユーザーの不安は「どんな店か分からない」「料金が不明」「誰が担当するか分からない」の3点です。
Googleビジネスプロフィールには、必ず料金表(カット◯◯円、カラー◯◯円など代表メニュー3〜5個)を明記します。スタッフ紹介も写真付きで掲載し、「経験◯年のスタイリストが担当」など安心材料を提供します。さらに、口コミ欄に実際の施術事例写真(ビフォーアフター)があると説得力が増します。
投稿機能を活用して週1回程度の更新を行い、新メニューや季節キャンペーンを発信します。これによりマップ上の店舗プロフィールに表示され、競合との差別化になります。Q&A機能も活用し、想定される質問を自作自答で書いておけば、ユーザーの不安解消になります。
Instagramの役割と情報設計
Instagramは「なんとなく興味がある」潜在客に対し、サロンの世界観や技術力を視覚的に伝えるチャネルです。ビフォーアフター写真や15秒の施術動画を投稿し、ハッシュタグ活用で地域の新規客にリーチします。
プロフィール欄に必ず料金目安を記載します(「カット5,500円〜」など)。スタッフ紹介投稿も定期的に行い、人柄が伝わる内容にすることで親近感を醸成します。実際のお客様の声や仕上がり事例をストーリーズで紹介し、「こんな人が通っている」イメージを具体化します。
投稿頻度は2〜3日に1回を目安とし、継続的な情報発信でフォロワーの興味を維持します。フォロワーとのコミュニケーションも大切で、コメントには必ず返信し、「また行きたい」と思わせる関係性を構築します。
紹介の役割と情報設計
紹介は最も信頼度が高く、リピート率も高い新規客を獲得できるチャネルです。既存客に紹介カードを配布し、紹介来店時には双方に小サービス(値引きではなくトリートメント無料等)を提供する紹介キャンペーンを展開します。
紹介カードには「◯◯様からのご紹介」と明記し、料金体系が分かる簡単なメニュー表と、担当スタイリストの顔写真・実績を掲載します。紹介された方が初回来店時に感じる不安を最小化する情報設計が重要です。
紹介施策は費用をかけずに実施できるため、小規模サロンでも取り組みやすい施策です。満足度向上と合わせて「◯◯さんのご紹介で来店の方には◯◯サービス実施中」といった企画を継続的に展開します。
- MEOは料金・担当者・口コミ事例を明記して「今すぐ客」の不安を解消する
- Instagramは世界観とビジュアルで潜在客の興味を引き、プロフィール欄に料金目安を記載
- 紹介は信頼度が最も高く、紹介カードに料金・担当者・実績を掲載して不安を最小化
- 3チャネルすべてに「価格・担当・事例」の3要素を組み込むことが成功の鍵
初回来店体験:到着からお見送りまでの指名導線設計
新規客が帰る時には次回予約が入っている状態を目標にします。これを実現するには、初回来店時の体験設計が鍵です。到着時からお見送りまで、各接点で次回来店への導線を丁寧に設計します。
到着時:不安を安心に変える第一印象
初めて来店するお客様は緊張しています。受付では笑顔で名前を呼びかけ、「お待ちしておりました」と歓迎の姿勢を示します。待ち時間がある場合は、店内の雰囲気紹介や担当スタイリストのプロフィールカードを渡して安心感を醸成します。
カウンセリング:信頼関係構築の最重要フェーズ
カウンセリング時にお客様の悩みや今後の理想像をヒアリングし、それを踏まえて「次回◯◯週後にこのメンテナンスをすると更に綺麗が保てます」とプロとして提案します。実証データによれば7割のお客様は提案を望んでいるとの結果もあり、遠慮して提案しないのは機会損失です。
具体的には、お客様の髪質やライフスタイルに合わせて最適な施術内容を提案し、専門用語を使わずに分かりやすい言葉で説明します。ヘアカタログや色見本を活用して視覚的なイメージのすり合わせを行い、施術後の「思っていたのと違う」というズレを防ぎます。
施術中:リラックスと満足度向上
施術中は、お客様のタイプを観察し、話しかけてほしいお客様には積極的に会話を楽しみ、静かに過ごしたいお客様には雑誌や飲み物を提供するといった細やかな気遣いが満足度を向上させます。施術の進捗や仕上がりイメージを適宜確認し、安心感を与えます。
仕上がり確認:次回予約提案のベストタイミング
施術後の仕上がり確認時に、お客様の反応が良ければ即「次は◯月◯日頃にいかがですか?」と具体的にお勧めします。例えばカラーの場合「色持ちは6週間程度ですので◯月上旬にリタッチしましょう」といった具合です。ポイントは笑顔で背中を押すこと。「本日気に入って頂けたスタイルを維持するために〜」と次回来店メリットを伝えます。
クーポンに頼らない場合でも、「◯月◯日までに再来頂くと◯◯ケアサービスがあります」と特典を付けると効果的です(値引きではなくトリートメント無料等が望ましい)。次回予約カードの活用も手です。予約日を書いたカードを渡し、「変更も承りますのでまず確保しましょう」と案内します。
お見送り:感謝の気持ちと継続的な関係性の種まき
お会計時には、自宅でのヘアケア方法やスタイリングのコツを丁寧にアドバイスします。お客様は「自分のために寄り添ってくれている」と感じ、サロンへの愛着が深まります。お見送り時には「次回◯月◯日にお待ちしております」と笑顔で伝え、次回来店への期待感を高めます。
- 到着時の笑顔と歓迎で不安を安心に変え、第一印象を良くする
- カウンセリングで悩みをヒアリングし、次回メンテナンス時期をプロとして提案する
- 仕上がり確認時が次回予約提案のベストタイミング、具体的な日程を提示する
- お見送り時にアフターケアをアドバイスし、「また来たい」と思わせる関係性を構築
翌日〜7日のフォロー戦略:例文と配信頻度の設計
初回来店後から次回来店までのフォロー体制を整備します。リピート率30%→50%へ引き上げるには、来店後の働きかけが不可欠です。来店から7日間の黄金期間に適切なフォローを実施し、お客様との関係性を深めます。
来店翌日:サンクスメッセージ(必須)
来店直後(翌日)にサンクスメールまたはLINEを送信します。これは顧客との関係を深め、「また行きたい」と思わせる居心地の良さを演出します。
例文:
「◯◯様、昨日はご来店ありがとうございました。担当させていただきました◯◯です。仕上がりの調子はいかがでしょうか?ご自宅でのスタイリングで何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。またのご来店を心よりお待ちしております。」
来店3〜5日後:アフターケアアドバイス(任意)
カラーやパーマをされた方には、3〜5日後にアフターケアのアドバイスメッセージを送ります。これにより「気にかけてくれている」という印象を与え、関係性が深まります。
例文:
「◯◯様、先日のカラーリング後、髪の状態はいかがでしょうか?色持ちを良くするため、シャンプーは38度程度のぬるま湯で優しく洗い流すのがおすすめです。また何かご質問がございましたらお気軽にどうぞ。」
来店7日後:次回予約リマインド(重要)
初回来店時に次回予約が取れなかった方には、7日後にリマインドメッセージを送ります。予約が取れた方には、この時点でのフォローは不要です。
例文:
「◯◯様、先日は当サロンをご利用いただきありがとうございました。次回のご来店は、髪の状態を考えますと6週間後の◯月上旬頃がおすすめです。ご都合の良い日時がございましたら、お気軽にご予約くださいませ。ご連絡お待ちしております。」
配信頻度の注意点として、フォロー頻度は高すぎると逆効果なので(週1で連絡などはNG)、適切な間隔(翌日・3〜5日後・7日後)を守ります。お客様の状況に合わせた内容にすることで、「ちょうど気になっていた」というタイミングで連絡が届き、再来店のきっかけになります。
- 来店翌日のサンクスメッセージは必須、感謝とアフターケアを伝える
- 3〜5日後にアフターケアアドバイスを送り、「気にかけている」印象を与える
- 7日後に次回予約リマインドを送り、具体的な来店時期を提案する
- フォロー頻度は適切に保ち、高すぎると逆効果になるため注意する
失敗例:割引依存・情報齟齬・無返信がリピートを阻む理由
2回目来店率が上がらない原因として、よくある失敗パターンを3つ紹介します。これらを避けることで、リピート率を確実に改善できます。
失敗例①:割引依存による「初回荒らし」の誘引
初回限定で大幅な割引を提供すると、料金の安さのみを目的とする「初回荒らし」と呼ばれる顧客層を引き寄せてしまうリスクがあります。このような顧客は、通常料金に戻ると簡単に別のサロンに移ってしまい、結果として安定的なリピーターにはなりにくいのです。
対策として、値引きではなく「価値提供」の特典に切り替えます。例えば「初回ご来店の方にトリートメント無料サービス」や「次回使えるヘッドスパ無料券プレゼント」など、技術やサービスの価値を体験してもらう内容にします。これにより、価格ではなくサービス品質で選ばれるサロンになります。
失敗例②:情報齟齬による「イメージと違った」の発生
広告やSNSで過度に加工された写真を使用したり、コンセプトが曖昧だと、来店した顧客の期待とのズレが生じます。このミスマッチは、顧客に「イメージと違った」という不満を抱かせ、リピート率の低下につながります。
対策として、自然な仕上がりを見せる写真を使用し、ターゲット顧客層を明確にします。サロンのコンセプトや強み、スタッフの個性を正直に記載し、「ここに通いたい」と感じる魅力的なページを作成します。期待値を適切に設定することで、来店後の満足度が高まります。
失敗例③:無返信による「忘れられる」リスク
初回来店後に何の連絡もしないと、お客様は「サロンのことを忘れている」状態になります。新規顧客はまだサロンに対する強い愛着や帰属意識を持っていないため、競合店に容易に流れてしまいます。
対策として、来店後のフォロー体制を必ず整備します。翌日のサンクスメッセージ、7日後のリマインド、2週間〜1か月後のフォローメッセージなど、適切なタイミングで連絡を取り、お客様との接点を維持します。顧客がサロンを「忘れる」前に、継続的に関係性を構築することが重要です。
- 大幅割引は「初回荒らし」を誘引、値引きでなく価値提供の特典に切り替える
- 過度な加工写真やコンセプト曖昧は期待とのズレを生む、正直な情報発信を心がける
- 初回来店後の無返信は「忘れられる」原因、必ずフォロー体制を整備する
- これら3つの失敗を避けることで、リピート率を30%から50%超えに改善できる
ダッシュボードで管理すべきKPI:2回目率・新規LTVの測定方法
2回目来店率を経営の最重要指標に据えることで、集客プラン全体が「リピート前提」に変わります。具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、週次で測定・改善するPDCAサイクルを回します。
KPI①:次回予約獲得率(目標50%以上)
初回来店時に次回予約を取れた割合を測定します。例えば今週新規10名中次回予約取れたのが5名なら50%達成となります。この数値をスタッフ評価KPIに組み込み、毎日終業後に確認します。これにより現場意識が高まり「お客様にまた来てほしいという姿勢」が統一されます。
改善策として、カウンセリング時の提案トーク研修や、次回予約カードの活用、特典設計の見直しなどを実施します。目標は次回予約獲得率60%以上です。
KPI②:2回目来店率(目標50%以上)
新規来店から90日以内に2回目来店した割合を測定します。業界平均30%を大きく上回る50%以上を目標に設定します。この数値が低い場合は、初回体験の質や来店後フォローに課題があると判断できます。
改善策として、初回カウンセリングの強化、施術技術の均一化、フォローメッセージの内容見直しなどを実施します。2回目来店率が50%、60%…と引き上がれば、新規集客が「集めて終わり」でなく「顧客資産の積み上げ」に転じ、安定成長が見込めます。
KPI③:新規客LTV(生涯価値)の算出
新規客1名あたりの生涯価値を算出します。計算式は「客単価×来店回数×継続年数」です。例えば客単価8,000円、年間来店4回、継続3年なら96,000円となります。この数値を集客チャネル別に算出し、費用対効果を検証します。
例えば、Instagram経由の新規客LTVが10万円、大手集客サイト経由が5万円なら、Instagram施策に注力すべきと判断できます。このようにチャネル別のLTVを把握することで、予算配分を最適化できます。
ダッシュボード運用のポイント
これらKPIをExcelやスプレッドシートで可視化し、毎週月曜日などに全スタッフで確認します。「先週の次回予約獲得率は45%でした、今週は50%を目指しましょう」といった具合に、数値目標を共有し、チーム全体で改善に取り組みます。
重要なのは、KPIを「評価」ではなく「改善」の道具として使うことです。数値が悪いスタッフを責めるのではなく、「どうすれば良くなるか」をチームで考え、具体的な改善策を実行します。
- 次回予約獲得率は初回来店時の提案力を測る指標、目標50%以上に設定
- 2回目来店率は90日以内の再来店割合、目標50%以上で顧客資産が蓄積される
- 新規客LTVをチャネル別に算出し、費用対効果の高い施策に予算を配分
- KPIは週次で可視化・共有し、チーム全体で改善に取り組むPDCAを回す
まとめ:2回目予約率50%超えで顧客資産を着実に積み上げる
新規集客を「2回目予約率」から逆算する設計図を実践することで、無駄な広告費を削減し、顧客資産を着実に積み上げる集客戦略が実現します。MEO・Instagram・紹介という3つのチャネルに「価格」「担当者」「事例」の不安解消情報を組み込み、初回来店時から次回予約までの導線を丁寧に設計します。
初回来店時のカウンセリングで次回予約を必ず提案し、来店後7日間のフォロー体制を整備することで、リピート率30%から50%超えへの改善が可能です。さらに、次回予約獲得率・2回目来店率・新規客LTVをKPIとして週次で測定し、継続的な改善を行います。
割引依存・情報齟齬・無返信という3つの失敗パターンを避け、価値提供と誠実な情報発信、継続的な関係性構築に注力します。2回目予約率を経営の最重要指標に据えることで、集客プラン全体が「リピート前提」に変わり、安定した経営基盤が構築できます。
今日から実践できる具体的なアクションとして、まずはGoogleビジネスプロフィールに料金表とスタッフ紹介を追加し、Instagram投稿に価格目安を記載します。そして、初回来店時の次回予約提案トークをスタッフ全員で練習し、来店翌日のサンクスメッセージテンプレートを作成します。小さな一歩から始めて、2回目予約率50%超えを目指しましょう。
よくある質問(FAQ)
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