美容室向け!冬の乾燥対策メニュー、提案トークで差別化
冬の静電気・乾燥対策メニューで差別化:リピートに繋がる提案トーク例

冬の静電気・乾燥対策メニューで差別化:リピートに繋がる提案トーク例

更新日:2025年10月20日

冬になると「髪がパサつく」「静電気で広がる」というお悩みを抱えるお客様が増えます。この季節特有の悩みに応える専門的なケアメニューの提案は、他店との差別化につながり、お客様との信頼関係を深める絶好の機会です。

本記事では、冬の乾燥・静電気対策メニューを軸とした効果的な提案方法と、リピート率を高めるための具体的なトーク例をご紹介します。季節性の高いメニューを通じて、客単価向上と来店頻度アップを同時に実現するヒントが見つかるはずです。

1. 冬の髪トラブルとお客様の潜在ニーズ

冬特有の髪・頭皮の悩み

冬季は気温低下と湿度低下により、髪や頭皮の水分バランスが崩れやすい時期です。乾燥した頭皮は硬くなって血行不良を招き、毛根への栄養供給が滞るため、髪が細く抜けやすくなる傾向があります。

さらに、静電気による髪の広がりやダメージも深刻な問題です。潤いを与えるトリートメントやヘアマスクの活用が推奨される季節と言えます。

お客様が本当に求めているもの

お客様はトリートメント自体が欲しいのではなく、「パサつきの解消」や「ハリ・コシの回復」といった具体的な結果を求めています。メニュー名ではなく、お客様が達成できるデザインや解決できる悩みを提示することが、成約率を高めるための鍵となります。

<要点>
・冬は乾燥・静電気・抜け毛の三大トラブルが顕在化する季節
・お客様の真のニーズは「悩みの解決」と「なりたい姿の実現」
・季節性の高い悩みは、専門性をアピールする絶好の機会 

2. 差別化につながる乾燥・静電気対策メニューの設計

高付加価値メニューの開発方針

客単価を効果的に向上させるためには、ケアメニューをグレードアップ戦略の主軸として据えることが推奨されます。例えば、現在2,000円程度のプチトリートメントを利用しているお客様に対し、効果の違いを明確に説明した上で5,000円のメイントリートメントへのグレードアップを提案することで、抵抗なく高単価メニューの利用を促すことが可能になります。

具体的なメニューカテゴリー例

スカルプ活性化型
冬のダメージと疲労を解消し、血行を促進するデトックススパ。炭酸の力で毛穴の詰まりをスッキリ除去し、健康な髪が育つ頭皮状態へ導きます。

インナーケア強化型
カラーやパーマ後の持続性を高めるためのキューティクル集中補修。乾燥対策トリートメントを必須でセットにする提案が効果的です。

静電気防止型
保湿成分を贅沢に配合したトリートメントで、髪の内部から潤いを補給。静電気を防ぎ、しっとりまとまる髪質へと導きます。

<要点>
・「ケア」分野の専門性を打ち出すことが他店との差別化につながる
・2,000円から10,000円まで幅を持たせたメニュー構成が重要
・季節限定メニューとして提案することで特別感を演出 

3. 客単価向上を実現する三つの提案戦略

客単価を確実に上げるための戦略は、「新提案をする」「グレードを上げる」「セットメニュー化する」の三つの方法を、冬のケア需要に対して戦略的に適用することによって実現されます。

戦略①:新提案による客単価向上

新しいメニューやデザインを積極的に作り、お客様におすすめすることで、複合的な施術の機会を生み出します。冬のトレンドカラーやスタイルを提案し、そのデザインを実現するために必要な複合施術(例えば、カラー+トリートメント+頭皮ケアなど)をパッケージ化して提案することが有効です。

戦略②:グレードアップ戦略

お客様が元々利用するメニューから、より効果の高いメニューへ誘導するグレードアップ提案は、客単価向上において最も抵抗が少ない手法の一つです。例えば、2,000円のプチトリートメントから5,000円のメイントリートメントへ誘導する場合、お客様に対しては3,000円の差額で得られる効果の持続性や質の明確なメリットを伝えることが重要です。

戦略③:セットメニュー化の最適化

通常の単発メニューをセットメニュー化することで、客単価は自動的に引き上がります。これはお客様にとっても、合計金額が明瞭化し、メニューを選びやすくなるというメリットがあります。「おすすめコース」や「冬季限定特別メニュー」といった形で、最初から付加価値の高いメニューとして提示します。

<要点>
・新提案・グレードアップ・セットメニュー化の三本柱を使い分ける
・値引きに依存せず、価値を伝えることで適正価格を維持
・実施の1ヶ月前からポップやLINEなどで告知することが成約率向上の鍵 

4. 信頼を築くカウンセリングの進め方

カウンセリングは信頼関係構築の最重要フェーズ

カウンセリングは、単に希望のヘアスタイルをヒアリングする作業ではありません。それは、お客様の悩みや要望を深く理解し、お客様との間に「信頼関係」を築くための最も重要なプロセスです。

お客様が抱える髪の悩みや不安に「共感」を示し、「私も同じ悩みがあるんです」といった言葉を添えることで、お客様は安心感を抱きます。また、専門用語を使わずに分かりやすい言葉で説明し、ヘアカタログや色見本などで視覚的なイメージのすり合わせを行うことで、施術後の「思っていたのと違う」というズレを防ぎます。

冬特有の悩みを引き出す質問例

・「最近、髪がパサついたり静電気で広がることはありませんか?」

・「頭皮の乾燥やかゆみは気になりませんか?」

・「普段、お風呂上がりにどのようなケアをされていますか?」

このような質問を通じて、お客様が自覚していない潜在的な悩みを引き出すことができます。

<要点>
・カウンセリングは「聞く」ことが8割、「提案する」ことが2割
・共感とわかりやすい説明で心理的距離を縮める
・冬特有の悩みを引き出す質問でニーズを顕在化させる 

5. 場面別・提案トーク実践例

ケース①:カット予約のお客様へのグレードアップ提案

【お客様の状況】
・カットのみの予約で来店

【提案トークの流れ】

「○○様、いつもありがとうございます。今日のスタイルを拝見すると、少し毛先が乾燥してパサついているように感じます。冬は空気が乾燥するので、どうしても髪から水分が奪われやすい季節なんです。」

「今日のカットをより美しく見せるために、冬の乾燥対策トリートメントはいかがでしょうか?通常のトリートメントより保湿力が高く、静電気も防いでくれるので、カット後のスタイルが1ヶ月以上きれいに保てますよ。」

「プラス3,000円で、次回ご来店までしっとりまとまる髪質に変わります。特に冬は効果を実感していただきやすいので、ぜひお試しください。」

ケース②:カラー予約のお客様へのセットメニュー提案

【お客様の状況】
・カラーのみの予約で来店

【提案トークの流れ】

「○○様、今日はどんなカラーにされたいですか?…素敵ですね!そのカラーでしたら、冬の乾燥対策も一緒にしておくと、発色がより美しく長持ちするんです。」

「実は冬場は頭皮が乾燥して、カラー剤の浸透が不均一になりやすいんです。そこで、カラー前に頭皮の保湿ケアをしておくと、色ムラなく均一に染まりますし、カラー後のパサつきも防げます。」

「今月は『冬のツヤカラーセット』として、カラー+頭皮保湿ケア+静電気防止トリートメントをセットで15,000円でご案内しています。単品でご利用いただくより3,000円お得ですし、仕上がりの美しさが全然違いますよ。」

ケース③:リピーターへの新メニュー提案

【お客様の状況】
・3ヶ月ぶりの来店

【提案トークの流れ】

「○○様、お久しぶりです!前回から3ヶ月経ちましたね。冬になって髪の状態はいかがですか?」

「実は今月から、冬季限定で『炭酸スカルプデトックス+高保湿トリートメント』という新メニューを始めたんです。夏に蓄積したダメージをリセットしながら、冬の乾燥対策もできる一石二鳥のメニューなんですよ。」

「○○様のような髪質の方には特におすすめで、頭皮の血行が良くなってハリ・コシが戻ります。次の来店まで3ヶ月空くとのことでしたので、今のうちにしっかりケアしておくと、年末年始も美しい髪で過ごせますよ。」

<要点>
・「なぜ今このメニューが必要なのか」という理由を明確に伝える
・お客様の髪の状態を観察した上での個別提案が信頼を生む
・価格ではなく「得られる効果」と「持続期間」を強調する 

6. リピートに繋げるアフターフォローの仕組み

90日間フォローアップの重要性

新規顧客が初めて来店した後、3ヶ月以内に2回以上再利用した場合、その後2年以内に「同じ店を10回以上利用する固定客」になる確率は、一度きりで終わった顧客と比較して7倍以上に跳ね上がるというデータがあります。

具体的なフォロー施策

来店直後(0〜7日以内)
サンクスレター、パーソナルDM(手書き推奨)を送付。感謝を伝えるとともに、施術後の疑問解消や心理的距離を縮めます。

1週間〜1ヶ月以内
ケアアドバイス、リピーター専用割引クーポンを配信。髪の状態チェックと次回来店動機を創出します。

2〜3ヶ月以内
次回予約特典、季節限定メニューの紹介。来店サイクルの定着を図ります。

デジタルツールの活用

LINEやメールでのお礼メッセージ、次回使えるクーポンの配信など、来店後も継続的にお客様との接点を持ち、関係性を維持することが、再来店を促す有効な手段です。

予約管理システムを活用すれば、来店履歴に基づいた自動配信も可能になり、「忘れられる前」に適切なタイミングでアプローチできます。

<要点>
・3ヶ月以内の2回目来店が固定客化の分かれ目
・デジタルツールで自動化しつつ、パーソナル感を保つ
・次回予約を退店時に促すことがリピート率向上の基本 

7. 予約管理システムで提案効率を最大化

ビューティーメリットができること

美容サロンの予約管理システム「ビューティーメリット」は、複数の予約経路を一元管理し、電子カルテ機能も搭載しているため、お客様の施術履歴や好みをスタッフ全員で共有できます。

予約の一元管理
大手集客サイト、LINE、Instagram、Googleなど、複数の予約経路を1つの画面で管理できます。

電子カルテ機能
過去の施術内容、使用した薬剤、お客様の好みや悩みを記録。次回来店時に的確な提案が可能になります。

自動メッセージ配信
来店後のお礼メッセージや、次回予約を促すクーポン配信を自動化。お客様との継続的な接点を確保します。

導入のメリット

・電話対応の時間が削減され、施術に集中できる
・予約の取りこぼしや重複を防止
・お客様情報の共有により、どのスタッフでも質の高い接客が可能
・データ分析機能で来店サイクルや人気メニューを把握
こうしたツールを活用することで、提案の質を保ちながら業務効率を大幅に向上させることができます。

<要点>
・予約管理システムは業務効率化だけでなく提案力向上のツール
・お客様情報の一元管理で、パーソナライズされた提案が可能に
・自動化により「忘れられる前」にアプローチできる 

まとめ

冬の静電気・乾燥対策メニューは、お客様の切実な悩みに応える季節性の高いサービスです。「新提案」「グレードアップ」「セットメニュー化」の三つの戦略を使い分け、信頼関係を築くカウンセリングと具体的なトーク例を実践することで、客単価向上とリピート率アップを同時に実現できます。

さらに、90日間のアフターフォローと予約管理システムの活用により、お客様との継続的な関係を構築し、「また来たい」と思われるサロンづくりが可能になります。

冬だからこそできる差別化戦略を、ぜひ今日から始めてみてください。

FAQ

Q1. 冬の乾燥対策メニューはいつから提案するのが効果的ですか?

A1. 10月下旬から11月初旬にかけて、空気の乾燥を感じ始める時期が最適です。お客様が悩みを自覚する前に先回りして提案することで、専門性をアピールできます。告知は実施の1ヶ月前から始め、ポップやLINE、SNSなどで複数回発信すると効果的です。

Q2. 高単価メニューを提案することに抵抗があります。どうすればいいですか?

A2. まずはスタッフ全員が実際にそのメニューを体験し、効果を実感することが大切です。「お客様の髪質に本当に必要なケア」として自信を持って提案できるようになります。価格ではなく「得られる効果」と「次回来店までの持続期間」を伝えることで、お客様も価値を感じやすくなります。

Q3. 提案しても断られることが多いのですが、改善方法はありますか?

A3. 断られる理由の多くは「なぜ今それが必要なのか」が伝わっていないことにあります。カウンセリングでお客様の髪の状態を丁寧に観察し、「今のあなたの髪には○○が必要です」と個別性のある提案をすることが重要です。また、一度に複数のメニューを提案するのではなく、優先順位を明確にすることも効果的です。

Q4. 新規のお客様にも高単価メニューを提案していいですか?

A4. はい、初回から適切な提案をすることは信頼関係構築につながります。ただし、押し売りにならないよう、まずはお客様の悩みをしっかり聞き、「この悩みを解決するためには○○がおすすめです」という流れで提案することが大切です。初回限定価格を設定するなど、試しやすい工夫も効果的です。

Q5. リピートしてもらうために最も重要なことは何ですか?

A5. 初回の体験品質を高めることと、来店後のフォローアップを欠かさないことです。お客様は「忘れている」ことが理由でリピートしないケースが最も多いため、3ヶ月以内に2回以上の接点を持つことが固定客化の鍵となります。予約管理システムを活用した自動メッセージ配信などで、効率的にフォローする仕組みを作りましょう。

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